IoTは市場というよりもひとつの技術的な流れであって、特定の市場ではなく、幅広く普及していくものと思っています。通信やセンシング、電子制御などで使われる電子部品・機器はもちろん、そこをベースにして、サービスやトータルソリューションを提供するビジネスモデルを想定して事業を展開していきます。
2018年7月に実証実験を始めた「路面検知システム」もひとつの例です。一般の自動車に独自のセンサー・画像処理技術を組み合わせた機器を搭載し、自治体や自動車メーカーなどと有効活用する方法を検討するものです。道路や橋梁、トンネルなどの交通インフラの老朽化が問題となるなか、自治体にとって、住民の安全面や防災面で、インフラをどう最適に維持管理していくかが非常に重要な課題です。路面の状態を把握するために、熟練した作業員が専用車両を使って定期的に巡回する必要があり、多くの費用や時間がかかっていた課題を軽減できます。的確に路面状況を把握することで、よりよい保守のタイミングをはかることができます。補修は壊れてから行うより、早めにメンテナンスした方が費用も安く、効率的です。
雨による水たまりや凍結など、天候とともに変化する路面情報は自動運転社会に必要とされる高精度マップには必須の情報となります。システムから得られた情報をリアルタイムに提供することで、自動運転社会にも貢献できるのではないかと考えています。
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