ビジネスモデルが金融機関の将来像を決定 顧客ニーズにグループの力を結集
--- 超低金利下で、地方銀行をはじめとする地域金融機関の統合・再編が進んでいます。政府・日銀もそれを後押ししていますが、地域金融機関の将来像について、どうお考えですか。
地域・お客さまが直面する課題やニーズは、それぞれの地域金融機関が根差す地域や置かれた環境によって異なります。このため、各地域金融機関に求められる役割はそれぞれ異なり、どのようなビジネスモデルを志向していくのかも自ずと違ってきます。新しいビジネスモデルを創っていくうえで、自前の経営資源で対応できるのであれば、何も経営統合する必要はありません。人材やノウハウなどの面で経営資源が不足している場合に、他の金融機関、あるいは異業種企業と統合または提携する選択肢もあるということです。
統合や提携は将来のビジネスモデルをどう創っていくか、そのための手段であって、目的ではありません。
地域金融機関同士が統合することもあれば、アライアンス(提携)を組むこともあるでしょう。自らのビジネスモデルをどう創っていくのか、地域やお客さまのニーズにどう応えていくのか、その考え方によって対応は異なるのだと思います。