「ファイナンス」「ジェンダーフリー」「子どもへの支援」を3つの柱に
--- 証券業界として、国連が掲げているSDGs達成に向けた取り組みにも積極的に関わろうとしています?
2017年7月、日本証券業協会会長に就任する時、証券会社がより社会に認められてビジネスを進めていくためには、まず、まっさきに社会に対して貢献できることを考えなければならないと思いました。そうしたとき、国連のSDGsがめざす目標を聞いて、まさに証券業界自らのビジネスとつながっている、ビジネスのなかで大きな貢献ができるのではないかと考えて、証券業界としての重要な施策として取り組んでいくことを決めました。
もともと社会的なさまざまな問題を投資によって解決していく「インパクト・インベストメント」という考え方があります。貧困や飢餓の解消、安全な水やトイレの確保、環境保全など、証券業界として、この「インパクト・インベストメント」を促進することで、SDGsの達成に確実につながっていくはずです。7月末に証券業界としてSDGsを推進することを正式に決め、9月には会長の諮問機関として懇談会を設置、下部組織として具体的な推進策を検討する3つの分科会を立ち上げました。