研究所と営業部門など、その役割によって、ほしい人材はそれぞれ違いますが、研究部門は会社が強くなってきて、自然といい人材が集まってくるようになりつつあります。低分子化合物のみならず、抗体などさまざまな創薬技術を用いて新しい薬を作ることができるという、「夢のある」企業と認められているのだと思います。大学でしっかりと研究をしてきた人材が入ってきてくれています。
ただ、グローバル化が進み、ロシュとの連携でさまざまな仕事をするようになったなかで、社会保障・保険制度やIT(情報技術)、ヘルスケア(健康)全般を視野に入れた考え方が必要になってきており、研究開発においてもこれまで重視してきた薬学・生物学だけでは正解にたどりつくことができなくなっているのです。大きな技術や環境の変化の流れに関心のある、フレキシビリティのある人材が必要になっています。薬学や生物学以外のイノベーションにも興味を持ち、イマジネーションを発揮できる人材が求められているのです。