社会人も学べる大学にするための「ダイバーシティ推進機構」
--- 女性の社会進出、活躍、企業のダイバーシティ推進の取り組みなどの現状をどのように捉えられていますか。
昔のように企業戦士として定年まで、年功序列で給料が上がっていくような男性は少なくなっています。また、今日では3組に1組が離婚しているような状況です。女性の人生設計も大きく変わってきて、自分でしっかり働く力を持つ必要が出てきています。母子家庭の貧困は子供の貧困にもつながります。
一方の企業側にも女性を受け入れようという機運は高まっており、特にトップの方たちは、「やはりこれからは女性に頑張ってもらわなければならない」と口をそろえておっしゃいます。ただし、どう女性を育てるか、現場がまだ戸惑っている感じを受けます。セクハラだけではなくパワハラもあり、新入社員をちゃんと育てることに慣れていない中間管理職の方がまだ多いようです。入社時は、女性の方がしっかりしている、成績がいいと言われますが、5年経ち、10年経つと男性がそれなりに力をつけていくのに、女性は放っておかれる。それで「この会社にいても未来はない」と考えて辞めてしまう女性も多いのです。