迷っても一歩を踏み出す 若い時の困難、たいしたことない 努力は報われる 自分信じて
--- 若い世代へのメッセージはありますか。
実は私自身、大学時代に自分の進路を明確に定めていたわけではありません。いまほど情報はありませんでしたし、公認会計士という職業・資格について興味を抱いたのも就職してからでした。
いまは世の中に情報があふれかえっています。なかには自分の進路を決めあぐねている方も多いでしょう。しかし、たとえ迷っていても、ぜひ一歩を踏み出して挑戦してほしい。私自身、何かに迷っても、後悔をしたくないので、とにかく進むことにしています。いまからでは遅いと思うこともあるかもしれませんが、そういう時こそいまからやろうと思ってほしい。いつ何時でも前向きに取り組めば、人間は成長します。
何か困難なことに突き当たっても、「こんな経験ができてよかった」とポジティブに捉えることです。私自身、さまざまな困難に遭遇し、苦しむことももちろんありましたが、結果、それらの経験が良い方向に働いています。若い時は何かあるととても大きな困難に遭遇したかのように思うことがあります。でも、後で人生を振り返ると、それほど大きなことではなかったということのほうが多いと思います。自分では解決できないと思うような困難に遭遇した時は、まったく違う環境の人と話してみるのも一つの方法です。
努力は必ず報われると確信していますので、自分を信じて一歩、前進してください。