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導入事例

導入事例 Case Study
代表取締役社長 荻原浩幸氏

「売上No.1」、販路開拓や売上向上の契機に
日経のブランド力を実感

オギハラ食品株式会社

代表取締役社長 荻原浩幸氏

導入しているサービス
  • 日経POSセレクション

 九州の特産品である高菜漬を主力商品に漬物づくりを手がけるオギハラ食品(福岡県大牟田市)が大正5年創業の伝統と現代的な嗜好分析、技術を融合させた商品開発力を武器に売り上げを伸ばしています。日本経済新聞社が提供する日経POS情報のデータを元にした『日経POSセレクション』を販売促進に活用し、全国展開へはずみをつけています。代表取締役社長の荻原浩幸氏に漬物づくりへの想いと日経POSセレクションを採用した経緯、その効果をうかがいました。

明太子高菜、3年連続の「売上No.1」を獲得

―――日経POSセレクションの導入の経緯をお聞かせください

 2017年、2018年と「元祖三池ごまたかな」が日経POSセレクションを連続受賞、2018年には「明太子高菜」も日経POSセレクションでGOLD賞を受賞し、W受賞となりました。さらに「明太子高菜」は2018年、2019年、2020年も日経POSセレクション売上NO.1を受賞し、3年連続での売上NO.1となりました。2年連続受賞をいただいた2019年の時に、社員一同、驚きとともに、大事な展示会への「明太子高菜」の出品がちょうど重なったため、この好機をぜひ生かしたいと考え、商品パッケージの前面にエンブレムを大きく掲載することを決めました。
 パッケージの「日経POSセレクション売上No.1」の文字の効果は絶大でした。「高菜漬」は九州では馴染み深い食材ですが、中国地方の山口県以北ではそれほど知られていません。地域色が強く、ニッチな市場であるため、大手のような広告費を使った販売戦略は難しいためです。スーパーや量販店で取り扱ってもらうには地道にバイヤーとの関係を築き上げ、商品の魅力をPRし続ける必要があるのですが、パッケージの文字は特に、首都圏や関西など大きな市場を開拓する際、強力なツールとなってくれました。
 やはり「日経」の2文字のインパクトは大きく、バイヤーからもお客様からも信頼を得ることができました。私たちが商品を売りたいタイミングと受賞が合致したことが大きかったのですが、思い描いていた以上の成果につながり、発売当初の予測を数段上回る実績ができました。
 
高菜製品

つぶつぶの見た目、食感とクリーミーな味わい 独自製法で他社にない魅力

―――商品が高く評価される原因をどのようにお考えですか。

 「明太子高菜」の発売は2015年でした。当時は約30種の明太子高菜が市場に流通していたので、それらの商品を取り寄せて食べ比べ、徹底的に分析を重ねました。商品を机の上にズラリと並べた時、決定的な発見があり、たどり着いた想いは「明太子が入っている」と一目でわかる明太子の存在感を全面に出したいということでした。後発だった私たちが追求すべきポイントはここだと確信しました。
 「他社にない商品にしよう」と試行錯誤を続けるなか、先ずは見た目で明太子のつぶつぶ感とコクを出すにはどのような明太子がマッチするのか、またあえて漬物ではなく、人気のお惣菜などの甘辛い味付けからヒントを得て他社にない味わいを作り上げたいと思いました。
 小売りの場合、スーパーや商店の棚に商品を置いてもらえなければ話になりません。まず、バイヤーに魅力がしっかりと伝わり、かつ「売れそうだ」と思ってもらえたのではないでしょうか。

日々の仕事へ誇り、お客様から多くの声 新製品開発の原動力にも

―――「売上No.1」の受賞によって、社内に変化はありましたか。

代表取締役社長 荻原浩幸氏
 「明太子高菜」を選んでいただくためには、家庭ではできない専門店だからこその味であるべきだと考えています。市販の高菜漬に市販の明太子を混ぜることは簡単なわけですから、プロにしかできない味を届けることが私たちの使命であり、大正5年から高菜漬ひと筋を掲げるオギハラの誇りでもあります。売上No.1の受賞はオギハラ食品の「高菜漬愛」がお客様に伝わった証(あかし)だと思うととても嬉しく胸が熱くなります。
 想定外の変化もありました。受賞したという事実、そして、いつも目にするパッケージに「POSセレクション売上No.1」という文字があることにより、日々の仕事にいっそう誇りを感じるようになりました。
 認知度向上や売上アップに応じて、お客様からお礼のメールやお便りがたくさん届くようにもなりました。お客様からの声は私たちにとって何よりの原動力です。リピート購入してくださるファンの方も多く、「これからもおいしい高菜漬を届けよう」と励まされます。受賞の実績が銀行などの金融機関からも評価され、社内外への大きな影響力を実感しました。
 看板商品である「元祖三池ごまたかな」も「明太子高菜」に負けない根強い人気商品です。おいしさのヒミツは高菜漬に絡ませるだし醤油です。POSセレクション受賞や販売の実績から、だし醤油仕立ての味が支持されていると確信に至り、同じだし醤油を使った「からし高菜 だし醤油仕立て」を2020年9月に発売しました。だしが染み込んだ高菜漬はしっとりとみずみずしく、口に含むとほろりとほぐれて旨みが広がります。
 こうした商品開発ができたのも日経POSセレクションの成果といえるでしょう。
 

健康志向で発酵食品に注目、追い風いかし漬物文化を普及

―――2020年以降のコロナ禍の影響や、今後の業務展開についてはいかがですか。

 新型コロナウイルスの影響は少なからず受けていますが、こうした時代だからこそ食への関心は高まるはずです。日本では古くから、日常食として漬物を食べる習慣があり、さらに近年では健康志向の高まりとともに、発酵食品に注目が集まっています。こうした流れを「追い風」と捉え、通販事業の拡充を図り、業務用や弁当用の販路を開拓したいと考えています。
 オギハラ食品は2012年、福岡大学薬学部・大牟田市との産学連携事業で、高菜に含まれる機能成分について研究した実績もあります。健康への有用性が証明できれば、もっとたくさんのお客様に高菜漬の魅力を知っていただけるはずです。
 現在、使用しているのは「全国」売上No.1ですが、関東や関西向けには「九州」売上No.1のエンブレムも効果的かもしれません。販売先によってデータを使い分ける提案もぜひ、検討したいです。
 今後も日経POSセレクションを活用して売場の活性化につなげ、漬物文化の普及や食文化の向上に寄与できればと考えています。ものづくりへの思いが商品を通じてお客様に届き、おいしく味わって喜んでいただくのが一番ですから。

(2021年2月24日、取材日の情報をもとに構成しています)

企業プロフィール

企業名 オギハラ食品株式会社
主力製造商品 元祖三池ごまたかな、明太子高菜、高菜油炒め、業務用高菜製品、業務用OEM製品
代表者 代表取締役社長 荻原浩幸
本社所在地 福岡県大牟田市浜田町20-7
資本金 10,000 千円
従業員数 74人(2021年3月現在)
Webサイト http://www.ogihara-foods.co.jp/

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