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外国籍投信関連業務【実務・応用編】

概要 Outline

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター「ファンドマネジメント講座」外国籍投信関連業務【実務・応用編】 ★秋季限定企画 【2024秋季日程で開講予定】

【ご参考:前回(2023秋季日程)の開講時の内容です】

日時  2023年 9月28日(木) 10:00~17:00 (お昼休憩 13:00~14:00)
プログラム
概要
 外国籍投信は国内私募、公募用のファンドだけではなく、ファンド・オブ・ファンズの投資対象としても重要度が高まっています。本講義では基礎・導入編に続く実務・応用編として、特に実務上の重要なポイントや課題に焦点を当て、外国籍投信の理解を深め、現場で使える知識の取得を受講の目当てとします。
 講義構成としては、ケイマンを含む主要設立地の基本スキームの概略をカバーした後、主に運用会社の観点からルクセンブルグ籍のファンドを例に、公募外投として国内に持ち込む際の業務と、ファンド・オブ・ファンズの投資対象として活用する際の業務について解説をします。外国籍ファンドのメリットとデメリット、トラブル事例(適格性、NAV遅延、ブラインド等)については具体例を用いて解説、さらに、実務において設定後の投資対象ファンドのフォロー・アップが今まで以上に重要になることから、モニタリング、デュー・デリジェンスの手法等も紹介します。最後は今後、重要性が増していくことが予想される欧州UCITSの現状に触れるとともに、新たな展開が期待されるアジア地域ファンド・パスポートの方向性を検討、外国籍ファンドのさらなる活用方法を探ります。

※ご注意:講義の範囲は流動性の高い資産に投資する公募外投、公募のファンド・オブ・ファンズです。
講師 長岡 弘寿(元 ピクテ・ジャパン プロダクト・マネジメント部長)
会場
  • ★秋季日程は「Zoom」によるオンライン受講、または日本橋キャンパスでの対面受講のいずれかを選択していただきます。

早稲田大学日本橋キャンパス
東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング(コレド日本橋)5F
受講料 38,000円(税込)
お問合せ先 wasedafmib@nikkeimm.co.jp
コンテンツ Contents

Session 1 基本スキームの確認、留意点 10:00~11:30(90分)

  • 1. 主要スキームの概略・特徴(ケイマン、ルクセンブルグ、ダブリン)
    • ・ SICAV(会社型)
    • ・ FCP(契約型)
    • ・ ユニット・トラスト等
    • ・ アンブレラ形態
      • a. サブ・ファンド
      • b. シェア・クラス
    • ・ マスター・フィーダー・ファンド形態
    • ・ シェア(ユニット)・クラス形式
    • ・ マルチ・マネジャー・ファンド形態
  • 2. 関係法人の役割、責任(ケイマン、ルクセンブルグ、ダブリン)
    • ・ 管理会社
    • ・ トラスティー
    • ・ 保管受託銀行(カストディアン)
    • ・ ファンド・アドミニストレーター
    • ・ トランスファー・エージェント
    • ・ 代理人(日本、設立地の弁護士事務所)
    • ・ 代行協会員(公募外投の場合)
    • ・ 販売会社
  • 3. 国内投信との違い
    • ・ 管理会社の位置付け
    • ・ 適用法令の違い(発行開示、継続開示、会計監査制度、財務諸表の開示)
    • ・ 目論見書上の違い
      • a. 構成項目の主要ポイント
      • b. 記載内容の主要ポイント
      • c. 希薄化(Dilution Levy)等
      • d. 解約制限条項等
    • ・ イコライゼーション(Equalization)
    • ・ Swing Price方式

Session 2 商品企画実務 11:30~13:00(90分)

  • 1. 外国投信の選別基準(日証協、投信協会基準)の確認、留意点
    • ・ 日証協の選別基準(公募外投)
    • ・ 投信協会規則の要件(公募のファンド・オブ・ファンズ)
    • ・ トラブル事例
  • 2. 設立地の検討プロセス
    • ・ 租税条約上の留意点/その他留意点
  • 3. オペレーション上の留意点
    • ・ NAV計算ベースの違い
    • ・ 設定・解約、受け渡しサイクルの違い
    • ・ 公募外投 / ファンド・オブ・ファンズ
  • 4. ファンド・オブ・ファンズ
    • ・ メリット・デメリット/留意点
  • 5. 私募投信
    • ・ メリット・デメリット/留意点
  • 6. 規制・制度上の留意点
    • ・ AIFMD
    • ・ UCITS
    • ・ SFDR
    • ・ 会社型(SICAV等) 外投公募持ち込み時の留意点

Session 3 設定、募集実務 14:00~15:30(90分)

  • 1. 商品概要確認シート作成(公募外投)
  • 2. 金融当局への申請実務
    • ・ プロジェクト管理の為のガント・チャート作成
    • ・ 代行協会員、販売会社、代理人(弁護士事務所)との連携
    • ・ 設立地当局の認可までのスケジュール調整(必要時間の確認等)
    • ・ SRS(有価証券届出書)、目論見書、販売用資料等
  • 3. 募集、マーケティングの際の留意事項
    • ・ 金商法上の制約
    • ・ 業務の範囲 ~ 付随業務の範囲、海外管理会社との合意( SLA )の範囲
    • ・ セミナー等の開催
  • 4. ファンド・オブ・ファンズ(投資対象ファンド)
    • ・ 既存ファンドの場合
    • ・ 新規ファンドの場合
  • 5. トラブル事例
  • 6. 繰り上げ償還時の手順、留意点

Session 4 フォローアップの実務 15:30~17:00(90分)

  • 1. 設定後の業務
    • ・ 継続開示:月次リポート
    • ・ 運用報告書
    • ・ 情報提供のフォローアップ
    • ・ 変更、終了時の手続き
  • 2. オペレーション上の留意点
    • ・ 公募外投
    • ・ ファンド・オブ・ファンズ
  • 3. モニタリング上の留意点
    • ・ 海外の事務代行会社における管理体制
    • ・ 監査報告書付き財務諸表
    • ・ 商品性/投資方針/リスク値および運用方針
    • ・ 運用体制、運用組織、運用プロセス
    • ・ プロスペクタス記載内容との整合性
    • ・ インベストメント・ガイドラインとの整合性
  • 4. モニタリング手法
    • ・ アニュアル ・ レポート確認の重要性、留意点、確認ポイント
    • ・ 内部データ活用によるクロスチェック ~ パフォーマンスのモニタリング等
    • ・ リスク管理システムに関しての記述、レバレッジ数値の確認
    • ・ ファンドのリスク管理、分散規制、運用体制の確認
    • ・ 運用者としての善管注意義務~定期的なデュー・デリジェンス
  • 5. デュー・デリジェンスの手法、留意点
    • ・ 各項目および確認事項の整理
    • ・ 運用面:投資顧問会社向けデュー・デリジェンス
    • ・ 管理会社、トラスティー向けデュー・デリジェンス
    • ・ ディポジタリー、FA/TA向けデュー・デリジェンス
  • 6. 欧州UCITSから学ぶ重要点と将来への課題
    • ・ UCITSに関するEU指令
    • ・ UCITS(ルクセンブルグ籍、ダブリン籍)の現状、動向、活用方法
    • ・ UCITS、アジア地域ファンド・パスポートにおける今後の方向性
料金 Price

38,000円(税込)
※記載の受講料は、日本国内からのお申し込みに限ります。海外からお申し込みをされる場合は、別途事務局へご相談ください。

早稲田大学FM&IB講座事務局(TEL.03-4232-7463/wasedafmib@nikkeimm.co.jp)の営業時間は、休日を除く月曜日~金曜日の10時~17時です。日程・講師・内容・時間割等は、都合により変更させていただく場合がございます。