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実務で使われる金融工学の基礎

概要 Outline

日経ビジネススクール「ファンドマネジメント講座」実務で使われる金融工学の基礎

【ご参考】 2025年春季日程での開催内容

日時 2025年3月6日(木) 10:00~17:00 (お昼休憩 13:00~14:00)
プログラム
概要
 金融工学・ファイナンス理論は運用業務のベースとして広く使われていますが、一般的にわかりにくい印象をもたれています。本講義では、金融工学を基礎の基礎から実際の運用へ到るロードマップを示した上で、確率・統計が苦手な方にも直感的に理解できるように、エクセル・スプレッドシートのデモによりわかりやすく説明します。
 特に、マルチファクターモデルについて、本格的な学習用モデルを通じ、動作原理から利用方法に到るまで詳細に紹介します。講義で用いたツール類はダウンロードできますので、後日の復習に活用できます。運用業務に直接関わる方の他、ミドル部門や商品企画、マーケティング部門の方にもお勧めできるプログラムです。
講師 外尾 光法(マネックス・アセットマネジメント シニアアドバイザー)
受講料 48,400円(税込)
コンテンツ Contents

Session 1 金融工学への導入としての確率・統計 10:00~11:00(60分)

  • 1. 導入 ― リターンとリスク
    • ・ リターンの不確実性とは ― 不確実な資産価値の変化をどう捉えるか
    • ・ リスクをどうやって定量的に表すか ― リターンの2乗平均の意味
    • ・ リスクの大きさと資産変動 ― 標準偏差の大きさによる違いをシミュレーション
  • 2. リターンの確率分布とリスクの関係 ― ランダムの中の規則性
    • ・ リターンの分布 ― グラフにすると分かりやすい
    • ・ リスクと確率分布 ― リスクを定量化するとはどういうことか?
    • ・ リターンの確率分布の比較 ― TOPIXと国債インデックスの違いを数値で表す
    • ・ 確率分布の特徴 ― 性質をおおまかに特徴づける
    • ・ 正規分布の性質を理解する ― ポートフォリオのリスクも個別銘柄と同様
    • ・ リターンの正規分布仮定 ― 確率変動の扱いを楽にする
  • 3. リスク推定方法 ― 理屈より目的
    • ・ 実際の資産のリターン分布と性質 ― 標準偏差だけでは計測できないリスクの存在
    • ・ 分散・共分散の推定方法 ― オプションのIV or ヒストリカルデータ
    • ・ 実用的なリスク推定方法 ― 単純法と指数減衰法
  • 4. 相関係数と回帰分析 ― ポートフォリオ理論への導入
    • ・ 2つの確率変数 ― 株式の日次リターンを確率変数と考える
    • ・ 相関係数 ― 確率変数の動きから相関関係を捉える
    • ・ 回帰分析 ― 標準偏差を等しくする

Session 2 ファイナンス理論と実務の接点 11:00~13:00(120分)

  • 1. ポートフォリオ理論 ― よい投資とは何なのか
    • ・ ポートフォリオ理論の基本的な考え方 ― ポートフォリオの期待リターンとは?
    • ・ ポートフォリオのリスク ― 3資産で効率的フロンティアを描くとどうなる?
    • ・ ロボアドバイザーの裏側 ― 基本原理は極めてシンプル?
  • 2. アクティブ ― ウェイト・リターン・リスク
    • ・ アクティブ運用とパッシブ運用 ― ファンドマネジャーは何をコントロールしているのか
    • ・ ウェイトとリスク・リターン ― アクティブウェイトとベンチマークウェイト
    • ・ アクティブリスク(トラッキングエラー)の推定 ― 原理はトータルリスク推定と同じ

Session 3 ファクターモデルの活用 14:00~16:30(150分)

  • 1. ファクターモデル ― リターン相関の構造
    • ・ ファクターモデルの位置付けと考え方 ― 複数の銘柄を共通に動かす要因を探る
    • ・ なぜ銘柄間に相関があるのか
    • ・ ファクターモデルと共通要因 ― 銘柄間の相関構造を明らかにする
    • ・ ファクターモデルの構造と用途 ― どんな時に利用するのか
    • ・ ファクターモデルと銘柄情報
    • ・ 情報の集約 ― ファクターモデルは大量の情報を集約するための有用なツール
    • ・ ファクターモデルによる分析例 ― リスクインデックス・エクスポージャー
  • 2. シングルファクターモデル ― マーケットが相関の源
    • ・ β(ベータ)の求め方 ― β値の特性を理解する
    • ・ シングルファクターモデルと銘柄間相関 ― ファクターに対するβ値から相関を求める
    • ・ 期待リターンとリスク ― 銘柄のリターンとリスクはどこからくるのか?
    • ・ リターンとリスクを分解する仕組み ― リターンもリスクもファクターモデルで分解できる
    • ・ シングルファクターモデルの活用と応用範囲
    • ・ 2銘柄で考えよう ― 個別銘柄の具体例と各種数値の前提
    • ・ β(ベータ)の合成
    • ・ ポートフォリオのリターン分解とリスク分解 ⇒ アクティブリターン・リスク分解
    • ・ シングルファクターモデルとアクティブ運用
    • ・ アクティブポートフォリオ構築(Excelによる最適化デモ)
  • 3. マルチファクターモデル ― 複数の相関の源
    • ・ マルチファクターモデルの基本構造 ― モデル形式と銘柄相関
    • ・ ファンダメンタルズベータ ― マルチファクターモデルからの計算方法
    • ・ 実務で多く使われるモデル ― Barraのスタイルファクターと業種ファクター
    • ・ 感応度先決め型(1) ― ファクターリターンとファクター感応度
    • ・ 感応度先決め型(2) ― ファクター標準化とファクター共分散
    • ・ 感応度先決め型(3) ― スペシフィックリスク推定モデル
    • ・ マルチファクターモデルの活用 ― 理論から実務へ
    • ・ トータル分解とアクティブ分解
    • ・ アクティブリターン分解とアクティブリスク分解
    • ・ ファクターモデルによるアクティブリスク計算 ― ポートフォリオのリスクは計算で求まる
    • ・ マルチファクターモデルとアクティブ運用(学習用ツールを用いたデモ) ― マトリョーシカ
    • ・ アクティブエクスポージャーアクティブ感応度を変化させる
    • ・ ポートフォリオの設計(Plan)⇒ 最適化とアクティブリスク分解(Do)⇒ ポートフォリオのチェック(See) ― アクティブリターンの要因分解

Session 4 アルファの獲得とクオンツ運用 16:30~17:00(30分)

  • 1. クオンツ運用 ― 一番わかりやすい運用
    • ・ ポートフォリオ構築プロセスの全体像
    • ・ アノマリー ― 存在理由を知ることによる効果的な活用
    • ・ アルファの合成 ― アノマリーをアルファへ変換する
    • ・ アルファ構築の流れ ― AI運用?
    • ・ クオンツファンド ― 決められている条件と決めるべき条件
    • ・ ポートフォリオ構築へ ― 取るべきリスクと取ってはいけないリスク
    • ・ ポートフォリオ最適化とシミュレーション ― 幻想ではなく現実を見るために
  • 2. インフラ ― 大変です
    • ・ データベースの構築と求められるもの
    • ・ 考慮すべき点 ― 高速性と網羅性と正確性のトレードオフ
    • ・ 社内分析環境 ― 原データ → クリーニングデータ → 加工データ → ツール
    • ・ 各種ツール ― 目的別に要求されること
料金 Price

48,400円(税込)