Session 1 歴史と概要、ESG投資を一歩先に進めるためのヒント 10:00~11:30(90分)
徳田 展子(一般社団法人日本投資顧問業協会 ESG室長)
- 1. ESG投資の歴史と変遷~倫理・SRI投資からESG投資へ
- 2. 投資家が抱える課題
- ・ なぜ機関投資家はESG投資を行うのか
- ・ ESG投資を行ううえでの課題
- 3. 深化するESG課題に踏み込む
- ・ リスクが潜むサプライチェーン
- ‐ 人権問題
- ‐ 水資源問題
- ‐ 森林問題
- ‐ 気候変動問題
- ・ 水産業と畜産業におけるESG課題
- 4. 加速する企業の取組みと機関投資家の行動
- ・ 重要視される統合報告書
- ・ 活発化する企業と投資家の対話
- ・ 様々なイニシアチブへ参加する企業と投資家
- ・ 気候変動をめぐる動向
- 5. これからのESG投資との向き合い方
- ・ インベストメントチェーンの各プレイヤーに期待される役割
- ・ 制度化に向かう海外
- ・ 広がるESG投資
Session 2 ESG評価機関の取り組み 11:30~13:00(90分)
黒田 一賢(モルガン・スタンレーMUFG証券 日本サステナビリティ・リサーチ・ヘッド)
- 1. ESG評価機関とは
- ・ ESG評価機関の概要
- ・ これまでの発展経緯~欧州/北米/日本
- ・ 現在の世界的な勢力図
- 2. 評価方法・内容
- 3. ESG評価機関のサービス概要
- ・ 格付
- ・ スコア
- ・ 発行体評価レポート
- ・ テーマレポート
- 4. 評価の活用方法
- ・ ユニバース構築
- ・ インデックス組成
- ・ エンゲージメント
- ・ 議決権行使
- ・ グリーンボンド・ソーシャルボンドの発行体評価格付
- ・ SDGs投資の視点
Session 3 アセットマネジメント会社の取り組み1~ESG債券投資 14:00~15:30(90分)
横谷 宏史(ピクテ・ジャパン 執行役員 商品本部長)
- 1. 債券におけるESG投資概観
- ・ 投資家の立ち位置、ESG投資の動機
- ・ パッシブ運用vsスマートベータ運用vsアクティブ運用
- ・ ESG債券投資の類型と債券種別ごとの有効性
- ・ 信用格付けとESG評価
- 2. ESG債(グリーンボンド等)投資
- ・ ESG債市場の概観と特徴
- ・ サステナビリティ・リンク・ボンド
- ・ ESG債投資の課題
- 3. 債券運用におけるESGインテグレーション
- ・ ESGインテグレーションの目的と類型
- ・ ESGインテグレーションの実例(R-Factor)
- 4. パリ協定と気候変動投資
- ・ 気候変動投資における論点
- ・ EU気候ベンチマーク
- ・ パリ協定準拠ベンチマーク(PAB)
- 5. 債券におけるESG投資の今後の展開
- ・ 開示規制をめぐる動向(SFDR)
- ・ 債券におけるESG投資の今後の展開
Session 4 アセットマネジメント会社の取り組み2~ESG株式投資 15:30~17:00(90分)
林 寿和(Nippon Life Global Investors Europe Plc Chief Director )
- 1. 運用機関におけるESG評価
- ・ インベストメントチェーンにおけるESG評価の実施主体
- ・ 運用機関とESG評価機関の役割分担の類型化
- ・ ESG評価をデザインする ~ ESG評価の目的とアプローチ
- ・ ESG評価の多様性と情報ソース ~ 非財務情報開示の充実化
- ・ ESG情報開示基準等の果たす役割と課題
- ・ コンピュータを用いたシミュレーション
- ・ 公開情報に基づくESG評価の留意点(情報量影響、印象管理影響)
- 2. 運用機関におけるESGインテグレーションの実際
- ・ ESGインテグレーションを理解するための3つの視点
- ‐ 具体的にどのようなESG要因をインテグレートしているか
- ‐ どのような体制・仕組みによってインテグレートしているか
- ‐ 運用プロセスのどの段階においてインテグレートしているか
- ・ ポートフォリオ構築段階におけるESGインテグレーションの例
- ・ 企業価値評価段階におけるESGインテグレーションの期待と例
- ・ 株式アナリストによる投資推奨までの流れ
- ・ 予測のアプローチ ~ ESG要因の影響を長期業績予想に織り込む
- 3. 運用機関におけるスチュワードシップ活動~エンゲージメント、議決権行使
- ・ フォーキャスティング(予測) vs. バックキャスティング
- ・ 協働(集団的)エンゲージメント ~ 海外の例
- ・ ゲーム理論に基づく分析からの示唆
- 4. インパクト投資の概要 ~ 上場株式投資を中心に
- ・ インパクトをより重視する投資(インパクト投資)の潮流
- ・ 上場株式におけるインパクト投資