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リーガル&コンプライアンス【基本スキルと運用コンプライアンス実務】

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概要 Outline

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター「ファンドマネジメント講座」リーガル&コンプライアンス【基本スキルと運用コンプライアンス実務】

日時 2024年 6月 3日(月)10:00~17:00 (お昼休憩 13:00~14:00)
プログラム
概要
資産運用立国が掲げられている今、年金や家計金融資産等の運用を担う資産運用会社は、法令を遵守するだけでなく、社会的責任、時に道徳的責任までもが問われ、これらを果たすための高度なガバナンス・コンプライアンス態勢が求められています。しかしながら、適用される法規制や運用手法・投資対象資産の変化・高度化・多様化は著しく、かつ受託者責任等も課され、対応は容易ではありません。 本講義では、資産運用業務の本質に基づいて、法理論・リスクコントロールの基礎等、リーガル&コンプライアンス・オフィサーが必要とする基本スキルを身につけることができます。また、自らでコンプライアンス・チェックを行うために必要な知識も分かりやすく解説しますので、運用・発注・営業・商品開発・計理・開示・外部委託部門等に所属する役職者の方でも、業務に即した具体的なチェックの方法を学ぶことができます。  ( 注:投資運用業の中の投資一任業務と、投信委託業務をベースに解説します。 )
講師 小野 高央(アセットマネジメントOne リスク管理本部 法務グループ長 弁護士)
伊藤 昌哉(アセットマネジメントOne リスク管理本 コンプライアンス統括グループ 運用コンプライアンスチーム長)
会場
  • ★夏季日程は「Zoom」によるオンライン受講、または日本橋キャンパスでの対面受講のいずれかを選択していただきます。

早稲田大学日本橋キャンパス
東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング(コレド日本橋)5F
受講料 48,000円(税込)
お問合せ先 wasedafmib@nikkeimm.co.jp
コンテンツ Contents

Session 1 リーガルの基本スキル 10:00~11:30(90分)

小野 高央(アセットマネジメントOne リスク管理本部 法務グループ長 弁護士)

  • 1. 法規制の構成と特徴
    • ・ 投資運用業に係る法規制の構成と範囲
    • ・ 業者に適用される主要法令
    • ・ 顧客に適用される主要法令
    • ・ 法令理解のための基礎
      • ‐ 法律 ・ 政令 ( 施行令 ) ・ 省令( 規則 )
      • ‐ 公法と私法
      • ‐ 法概念の相対性
      • ‐ 特別法と一般法
      • ‐ 強行法規と任意法規
    • ・ 法令以外の理解のための基礎
      • ‐ 監督指針、協会自主規制ルール、等
  • 2. 違反した場合の影響
    • ・ 違反した場合はどうなるか
  • 3. 資産運用業者に適用される法令
    • ・ 投資運用業
    • ・ 投資助言・代理業
    • ・ 第二種金融商品取引業
  • 4. 代表的な義務
    • ・ 善管注意義務
      • ‐ 注意義務とは
      • ‐ 民法上の善管注意義務、会社法上の善管注意義務、金商法上の善管注意義務
      • ‐ 法概念の相対性
    • ・ 忠実義務
      • ‐ 忠実義務とは
      • ‐ 忠実義務の理解 ~ 善管注意義務との関係
      • ‐ 投信約款と忠実義務
      • ‐ 投信における約款の法的性質
    • ・ 説明責任
      • ‐ 説明責任とは
      • ‐ ヴィークルによる相違
    • ・ 誠実・公正義務
    •  
  • 5. 資産運用業者の法務部の実務
    • ・ 業務範囲の確認
    • ・ 防衛法務と戦略法務
    • ・ 顧問弁護士との付き合い方
    • ・ 社内弁護士の活用
    • ・ 予算管理
    • ・ Legal Tech

Session 2 コンプライアンスの基本スキル 11:30~13:00(90分)

小野 高央(アセットマネジメントOne リスク管理本部 法務グループ長 弁護士)

  • 1. 受託者責任の基本
    • ・ 受託者責任とは
    • ・ なぜ受託者責任が生じるのか?~発生のメカニズムが分かれば対処も分かる
      • ‐ 金融商品取引業者等における受託者責任
      • ‐ 自己執行義務
      • ‐ 運用外部委託と監督責任
      • ‐ 「 善管注意義務 」 と 「 慎重な専門家の注意 」
    • ・ 開示の目標と効果
      • ‐ 民法上の報告義務 ~ 受任者による報告
      • ‐ 依存度と開示の関係
      • ‐ 開示頻度と信頼度の関係
  • 2. コンプライアンスの基礎
    • ・ コンプライアンスとは何か~狭義のコンプライアンスと広義のコンプライアンス
    • ・ コンプライアンスに係る環境変化
  • 3. コンプライアンス態勢
    • ・ 態勢構築の目的
    • ・ 態勢構築の手順(一例)
    • ・ 連携体制の構築
    • ・ 最近の当局の動き
  • 4. 近年企業に求められるコンプライアンス
    • ・ CSR、公益通報、コンダクトリスク
    • ・ ビックモーター事件、ENEOSホールディングス、タムロン…
      • ‐ ダスキン株主訴訟(大阪高判平成18年6月9日)
  • 5. 資産運用におけるコンプライアンスにかかる最新の論点
    • ・ ミドル・バックオフィス業務の外部委託

Session 3 運用コンプライアンスの基本スキル 14:00~15:30(90分)

伊藤 昌哉(アセットマネジメントOne リスク管理本 コンプライアンス統括グループ 運用コンプライアンスチーム長)

  • 1. 運用コンプライアンスとは
    • ・ 運用コンプライアンスとは
      • 約款、法令、顧客ガイドライン等のチェック
    • ・ なぜ運用コンプライアンスが重要か?
      • ‐ 自立的統制と牽制
      • ‐ 自立的統制の在り方
        • 事前コンプライアンスチェックの重要性について
      • ‐ 牽制の在り方
        • 事後コンプライアンスチェックの意味
        • 運用者に対する牽制
        • 売買執行者に対する牽制
        • 外部委託先に対する牽制
  • 2. 運用コンプライアンスの基礎
    • ・ 運用コンプライアンスとは ~ 事後コンプライアンスの重要性
    • ・ コンプライアンスに係る環境変化
    • ・  例)新NISA、ESGファンドのモニタリングなど
  • 3. 運用(事後)コンプライアンスとモニタリング態勢
    • ・ 態勢構築の目的
    • ・ 態勢構築の手順、業務フロー( 一例 )
    • ・ 連携体制の構築

Session 4 運用コンプライアンススキルの応用<事例研究> 15:30~17:00(90分)

伊藤 昌哉(アセットマネジメントOne リスク管理本 コンプライアンス統括グループ 運用コンプライアンスチーム長)

  • 1. 運用(事後)コンプライアンスとは
    • ・ 運用(事後)コンプライアンスとは
      • -   約款、法令、顧客ガイドライン等のチェック
      • -   目的と対応
  • 2. ガイドラインチェックの実務
    • ・ 約款・協会ルールのチェック手法
    • ・ 対応方法による違い
  • 3. 約款・協会ルールの遵守状況確認手法の事例
    • ・ ルール設定方法
    • ・ チェック体制、方法、業務フロー( 一例 )
    • ・ 抵触事案の連携体制
    • ・ 是正の確認
料金 Price

48,000円(税込)
※記載の受講料は、日本国内からのお申し込みに限ります。海外からお申し込みをされる場合は、別途事務局へご相談ください。

早稲田大学FM&IB講座事務局(TEL.03-4232-7463/wasedafmib@nikkeimm.co.jp)の営業時間は、休日を除く月曜日~金曜日の10時~17時です。日程・講師・内容・時間割等は、都合により変更させていただく場合がございます。