Session 1 リーガルの基本スキル 10:00~11:30(90分)
小野 高央(アセットマネジメントOne リスク管理本部 法務グループ長 弁護士)
- 1. 法規制の構成と特徴
- ・ 投資運用業に係る法規制の構成と範囲
- ・ 業者に適用される主要法令
- ・ 顧客に適用される主要法令
- ・ 法令理解のための基礎
- ‐ 法律 ・ 政令 ( 施行令 ) ・ 省令( 規則 )
- ‐ 公法と私法
- ‐ 法概念の相対性
- ‐ 特別法と一般法
- ‐ 強行法規と任意法規
- ・ 法令以外の理解のための基礎
- 2. 違反した場合の影響
- 3. 資産運用業者に適用される法令
- ・ 投資運用業
- ・ 投資助言・代理業
- ・ 第二種金融商品取引業
- 4. 代表的な義務
- ・ 善管注意義務
- ‐ 注意義務とは
- ‐ 民法上の善管注意義務、会社法上の善管注意義務、金商法上の善管注意義務
- ‐ 法概念の相対性
- ・ 忠実義務
- ‐ 忠実義務とは
- ‐ 忠実義務の理解 ~ 善管注意義務との関係
- ‐ 投信約款と忠実義務
- ‐ 投信における約款の法的性質
- ・ 説明責任
- ・ 誠実・公正義務
-
- 5. 資産運用業者の法務部の実務
- ・ 業務範囲の確認
- ・ 防衛法務と戦略法務
- ・ 顧問弁護士との付き合い方
- ・ 社内弁護士の活用
- ・ 予算管理
- ・ Legal Tech
Session 2 コンプライアンスの基本スキル 11:30~13:00(90分)
小野 高央(アセットマネジメントOne リスク管理本部 法務グループ長 弁護士)
- 1. 受託者責任の基本
- ・ 受託者責任とは
- ・ なぜ受託者責任が生じるのか?~発生のメカニズムが分かれば対処も分かる
- ‐ 金融商品取引業者等における受託者責任
- ‐ 自己執行義務
- ‐ 運用外部委託と監督責任
- ‐ 「 善管注意義務 」 と 「 慎重な専門家の注意 」
- ・ 開示の目標と効果
- ‐ 民法上の報告義務 ~ 受任者による報告
- ‐ 依存度と開示の関係
- ‐ 開示頻度と信頼度の関係
- 2. コンプライアンスの基礎
- ・ コンプライアンスとは何か~狭義のコンプライアンスと広義のコンプライアンス
- ・ コンプライアンスに係る環境変化
- 3. コンプライアンス態勢
- ・ 態勢構築の目的
- ・ 態勢構築の手順(一例)
- ・ 連携体制の構築
- ・ 最近の当局の動き
- 4. 近年企業に求められるコンプライアンス
- ・ CSR、公益通報、コンダクトリスク
- ・ ビックモーター事件、ENEOSホールディングス、タムロン…
- ‐ ダスキン株主訴訟(大阪高判平成18年6月9日)
- 5. 資産運用におけるコンプライアンスにかかる最新の論点
Session 3 運用コンプライアンスの基本スキル 14:00~15:30(90分)
伊藤 昌哉(アセットマネジメントOne リスク管理本 コンプライアンス統括グループ 運用コンプライアンスチーム長)
- 1. 運用コンプライアンスとは
- ・ 運用コンプライアンスとは
- ・ なぜ運用コンプライアンスが重要か?
- ‐ 自立的統制と牽制
- ‐ 自立的統制の在り方
- ‐ 牽制の在り方
- 事後コンプライアンスチェックの意味
- 運用者に対する牽制
- 売買執行者に対する牽制
- 外部委託先に対する牽制
- 2. 運用コンプライアンスの基礎
- ・ 運用コンプライアンスとは ~ 事後コンプライアンスの重要性
- ・ コンプライアンスに係る環境変化
- ・ 例)新NISA、ESGファンドのモニタリングなど
- 3. 運用(事後)コンプライアンスとモニタリング態勢
- ・ 態勢構築の目的
- ・ 態勢構築の手順、業務フロー( 一例 )
- ・ 連携体制の構築
Session 4 運用コンプライアンススキルの応用<事例研究> 15:30~17:00(90分)
伊藤 昌哉(アセットマネジメントOne リスク管理本 コンプライアンス統括グループ 運用コンプライアンスチーム長)
- 1. 運用(事後)コンプライアンスとは
- ・ 運用(事後)コンプライアンスとは
- - 約款、法令、顧客ガイドライン等のチェック
- - 目的と対応
- 2. ガイドラインチェックの実務
- ・ 約款・協会ルールのチェック手法
- ・ 対応方法による違い
- 3. 約款・協会ルールの遵守状況確認手法の事例
- ・ ルール設定方法
- ・ チェック体制、方法、業務フロー( 一例 )
- ・ 抵触事案の連携体制
- ・ 是正の確認