NIKKEI Media Marketing

導入事例

導入事例 Case Study
李 文忠 氏(左)尹 諒重 氏(右)

「財務会計」「経営分析」授業を支援
高い専門性、研究や論文執筆にも活用

福岡工業大学Adobe PDF file icon

社会環境学部 社会環境学科 教授  李 文忠 氏(左)
社会環境学部 社会環境学科 准教授 尹 諒重 氏(右)

導入しているサービス
  • 日経バリューサーチ (教育機関向け)
  • 日経テレコン(教育機関向け)

 2006年度の入試から日本の大学では唯一、13年連続で志願者数が増加している福岡工業大学。「情報」「環境」「モノづくり」の3分野を主体に、社会に貢献できる実践型人材の育成をめざすなかで、授業や研究支援に役立つ情報ツールとして「日経バリューサーチ」を活用している。きっかけとなったのは2001年に創設され、同大学でも注目を集めている「社会環境学部」。同学部で授業を担当する李文忠教授と尹諒重准教授に、「日経バリューサーチ」導入の背景とこれまでの活用方法、今後の展望、期待などを聞いた。

授業や就職活動のニーズに合致、「資格取得」に向けた学習も

--- 社会環境学部で「日経バリューサーチ」を導入した経緯を教えてください。

 李氏:社会環境学部はグローバルに活躍できる人材の育成をめざし2001年に創設されました。当初は教授陣の専門に合わせて「経済・経営」「法律・政策」「人間・社会」の3分野に分かれていましたが、現在は簿記会計やマーケティング、経営学、企業論を学ぶ「経営コース」と、自然環境や地理情報、防災、まちづくりについて学ぶ「地域コース」の2つです。
 私が授業を担当しているのは「経営コース」で、簿記会計を中心に経営分析を教えています。学生の9割以上が一般企業に就職するので、社会に出て役立つファイナンシャルプランナー(FP)や簿記や販売士などの資格取得に向けた学習も多く取り入れています。
 「日経バリューサーチ」については他の大学での活用が広がっていると当時から聞き知っていましたので、授業や就職活動のニーズに合わせて、私が学部長を務めていた2015年に導入しました。学生たちが授業やゼミの資料調査で使うほか、私たち指導者も教材として、また自らの研究や論文執筆の資料として利用しています。
李文忠 氏

自宅での予習、「反転授業」の教材に 企業の製品やサービス考える「入り口」

--- 学生は具体的にどのようなとき、アクセスしているのですか?

キャンパス
 李氏:社会人として巣立ったあと、世界でも通用する人材を育成することをめざしており、そのためには具体的でわかりやすい教育機会をつくることが指導者側の役割です。その一環として、私は「反転授業」というものを実施しています。通常は授業で講義してから課題を出して提出してもらいますが、「反転授業」ではまず自宅でビデオ学習をして、その後、授業中に学生みんなで課題を解きます。その教材として「日経バリューサーチ」も活用しています。

 尹氏:私は企業の組織を専門的に研究しています。授業では、業界の動向など最新の情報を集め、企業の製品やサービスを考えるときの入り口として「日経バリューサーチ」を使っています。特定の企業について詳しく調べたいとき、財務関連のデータにアクセスすることがあります。
反転授業
 福岡工業大学では、動画として用意された講義の一部を「授業アーカイブシステム」を使って、宿題として視聴し、実際の講義ではこの予習で得た知識を応用して問題を解いたり、議論を行ったりしている。講義の内容を深く理解することができるという。(福岡工業大学Webサイトはこちら

さまざまな角度から詳細な経営分析 幅広い業界情報が将来、必ず役立つ

--- 授業ではどのように使っていますか。

授業風景
 李氏:経営コースには毎年80~100人の学生が所属し、私のゼミでは4つのグループに分かれて企業の経営分析を行います。まず「日経バリューサーチ」を使って、市場規模や業界の最新の動向を把握。さらにその中から一社に絞って会社概要や財務資料を詳しく調査し、資料をそろえたら実際に財務指標などを計算してみます。最終的には、パワーポイントで資料を作り、調査結果をグループごとに発表します。
 その他の授業では簿記論や会計学、財務会計論、経営分析論などを扱いますが、なかでも簿記論は「日経バリューサーチ」の資料を読み解くための基礎とも言えます。学生によって知識や理解力に差がありますが、基礎的な知識の習得を第一の課題とし、将来的にはもっと多くの学生が「日経バリューサーチ」を使いこなせるレベルの知識を身に付けられるよう願っています。「日経バリューサーチ」には幅広い業界の情報が膨大にストックされているので、学生が分析力を向上させたり、知識を深めたりするうえで大きな助けになると思います。

見つからない資料・文献を簡単入手 「出張いらず」、地方研究者に恩恵

--- 先生方ご自身の研究でも役立つケースが多いと聞いています。

 尹氏:以前、論文を書くために製缶業界の資料を探していたことがありました。専門性の高い業界なので、なかなか資料や文献が見つからず、県外の図書館に閲覧しに行くしか手段がないような状況でした。ところが「日経バリューサーチ」で調べてみたら、探していた資料が簡単に手に入ったのです。出張せずに済んだので大変、助かりました。地方都市にいる研究者にとっては本当に便利なツールだと思いましたね。
尹諒重 氏

図書館経由で「全学部」利用、ゆくゆくは自宅アクセスも 非上場企業情報に期待

--- 導入前と導入後、どのような変化がありましたか?

授業風景
 李氏:導入当初は私の学科予算のみでしか使っていませんでしたが、2019年から図書館で利用できる仕組みに変えたので、現在は全学部で利用できます。
 私は大学院で院生の指導にもあたっていますが、学部生より院生のほうが「日経バリューサーチ」を使う頻度も、資料の数も多いですね。資料はダウンロードしてデータでストックしておけるので共有しやすく、指導面でも研究面でも大変、ありがたいです。
 将来的にはVPN接続をして、学生が自宅からでもアクセスできるようになれば、さらに便利になりそうです。サービス内容を知れば、もっと活用する先生方は多いと思いますので、現在、実施している年1回の講習会を充実させ、学内での認知が広がればいいのではと考えています。

 尹氏:業界全体の動向を調べて個別の企業へと検索を進めると、会社概要や財務資料などのデータは充実しているのですが、経営戦略などより詳しい企業情報が手に入るとさらに便利だと感じます。企業側に公開義務はないことは承知のうえですが、非上場の企業データが閲覧できると有用性が上がるのではないでしょうか。

学内連携で有用性アピール 全学部対象講習会でサービス内容、周知へ

--- 今後のビジョンについて、教えてください。

 尹氏:「日経バリューサーチ」は就職活動の業界リサーチにも大いに役立つ効率的なツールです。今後は図書館、就職課、教授陣が連携して、より多くの学生に活用方法や「日経テレコン」との併用、使い分けを伝えていくべきと考えています。全学部対象の講習会を開くなど、サービス内容を周知する機会を設ければ、さらに利用は広がるはずです。
プレゼンテーションコーナー

--- 本日は貴重なお話をありがとうございました。

(日経MM情報活用塾メールマガジン6月号 2019年6月26日 更新)

プロフィール

大学名 福岡工業大学
創立 1954年
所在地 福岡県福岡市東区和白東3丁目30番1号
学生数 4,133人(2018年5月1日現在)
学部 工学部、情報工学部、社会環境学部、大学院、短期大学部
Webサイト https://www.fit.ac.jp/

関連情報

関連するサービスの導入事例

関連するサービスの一覧