Session 1 マルチアセット・ストラテジー(REIT、コモディティ、ヘッジファンド、ESGデータ等)の概要・論点整理 10:00~12:00(120分)
中村 貴司(東海東京インテリジェンス・ラボ シニアストラテジスト兼アナリスト(REIT・オルタナティブ担当)/日本テクニカルアナリスト協会 評議員)
- 1. 日本の運用業界の環境変化と新たな課題
- 2. REIT、コモディティ投資とヘッジファンド戦略の視点(運用・分析実務)
- 3. ESG投資(データ・クオンツ)を取り巻く論点整理(概要)
Session 2 ESGデータを使ったクオンツ分析 13:00~15:00(120分)
高野 幸太(ニッセイアセットマネジメント ファイナンシャルテクノロジー運用部 チーフ・ポートフォリオ・マネジャー)
- 1. データの前処理と傾向の把握
- ・ 各公表データの計測範囲の確認
- ・ 基礎的なESGデータの傾向把握と分析するための前処理
- ‐ 数値、差分、比較するための基準化、業種、欠損など
- ・ ESGデータと従来のクオンツファクターとの関係性
- ・ 銘柄のグループ分け
- ・ 回転率の考察
- 2. シミュレーション
- ・ 分位分析によるリターンシミュレーション
- ・ 各前処理による結果の違いと考察
- ・ ボラティリティや急落リスクに影響を与えるか
- 3. 機械学習を用いた分析
- ・ 機械学習モデル構築の手順と注意すべきポイント
- ・ ESGデータと既存ファクターを組み合わせた予測モデル構築への試み
Session 3 ESG投資の学術的研究の俯瞰 15:00~17:00(120分)
中川 慧(野村アセットマネジメント 資産運用先端技術研究部 リサーチフェロー)
- 1. ESG投資の整理と課題 ~ リスクプレミアム、アノマリーとしての整理
- ・ 企業価値に与える影響と株価リターンに与える影響
- ・ ファクター投資としての解釈とポートフォリオ理論との関わり
- 2. ESG各項目の研究
- ・ 「環境:E」の研究例
- ‐ カーボン・リスクプレミアム ~ 炭素排出量と株価の関係
- ‐ SDGs債券 ~ グリーンボンドの調達コスト
- ‐ サステナビリティ・リンク債
- ‐ 気象リスク
- ‐ BitcoinのCO2排出量 / 深層学習のCO2排出量
- ・ 「社会:S」の研究例
- ‐ SIN - STOCKs ~ 社会規範に影響されるか?
- ‐ ECSによるSocial指標 ~ 構成要素の抽出
- ‐ Socialスコアのオルタナデータを用いた定量化
- ・ 「ガバナンス:G」の研究例
- ‐ 社外取締役比率と企業価値 ~ 企業価値を上げるか?
- ‐ 株主構造と企業価値 ~ 株式持ち合い比率との関係
- 3. ESGの情報抽出に関する研究
- ・ 株主招集通知からの情報抽出 ~ ルールベースと深層学習の併用
- ・ 自然言語処理解析技術 ~ 優れた統合報告書の判断
- ・ NLPの活用 ~ 転移学習/事前学習
- ・ グリーン・ウォッシングと企業の財務パフォーマンス
- 4. ESGの理論研究
- ・ CAPMの拡張~実データを用いたESG-SRフロンティア