Session 1 最新の行動ファイナンス概要 10:00~11:00(60分)
中村 貴司(東海東京インテリジェンス・ラボ シニアストラテジスト兼アナリスト(REIT・オルタナティブ担当)
- 1. 業界環境の変化と新たな課題
- 2. 人間の行動が引き起こす様々なバイアスとアノマリー
- 3. 理論との整合性
Session 2 運用戦略への応用期待 11:00~12:30(90分)
中村 貴司(東海東京インテリジェンス・ラボ シニアストラテジスト兼アナリスト(REIT・オルタナティブ担当)
- 1. 心理的アプローチを組み込んだポートフォリオ運用とは?
- ・ 心理学との接点
- ・ 認知の歪みと防衛メカニズム
- ・ 心理的側面でみる行動ファイナンス ― トレンドと方向性
- 2. 運用実務への応用 ― 認知、臨床、実験心理学における金融分野への適用
- ・ 相場サイクルの存在とモメンタム・クラッシュの発生
- ・ パフォーマンスの阻害要因となる組織・体制バイアス
- ・ 心理学的アプローチによる対応
- ・ ポートフォリオ運用業務とAI ― 共存関係をどう築いていくか
Session 3 モメンタム・リバーサル効果の研究と投資実務への活用法 13:30~15:00(90分)
高野 幸太(ニッセイアセットマネジメント ファイナンシャルテクノロジー運用部 チーフ・ポートフォリオ・マネジャー)
- 1. 代表的なアノマリーとしてのモメンタム・リバーサル効果
- ・ スキップの意義
- ・ モメンタムとリバーサル現象の研究と発展
- ・ なぜモメンタムとリバーサル現象は存在するのか?
- ・ モメンタム・リバーサル効果の算出
- 2. 欧米におけるモメンタム・リバーサル効果
- 3. 日本市場の検証
- ・ モメンタム・リバーサルファクターは日本に存在するか?
- ・ イベントの事前・事後におけるファクターへの影響
- ・ 外国人投資家の動向によるモメンタム効果の説明
- ・ エンハンストモメンタム戦略
- ・ サイズ、EPR、ROE、BPRとの3×3分位
- ・ マーケットベータとモメンタムの関連性
- ・ モメンタムクラッシュ
- ・ 実現分散(ボラティリティ)による調整モメンタム
- ・ VIXとモメンタムの関連性
- 4. AIとモメンタムファクターの融合可能性(実例)
- ・ データ構造と機械学習モデル ― 何も考えずに学習&予測をすると
- ・ アンサンブル学習としてのバギングの導入
- ・ データ加工とバギング決定木 ― バギングによる押し上げ効果
- ・ 金融市場のデータノイズ
- ・ 株価モメンタムと離散化の効果 ― 外れ値への対処と自由度の低下
- ・ 他のファクターとの組合せをAI/機械学習に応用する ― サイズによるモメンタムエンハンスト
- ・ CNNモデルによるモメンタムパス効果の取り込み
- ・ 異なるデータ形式と機械学習(画像認識)
- ・ モメンタムのクオリティー(プライスパス)についての先行研究
- ・ 入力系列を複数にした機械学習モデルの構築と検証
- ・ モデル予想値の分布から分かること
Session 4 アノマリーを活用した学術的投資戦略 15:00~17:00(120分)
中川 慧(野村アセットマネジメント 資産運用先端技術研究部 リサーチフェロー)
- 1. AI・テクニカル・クオンツを活用したアノマリー戦略の学術研究と実証分析
- ・ アノマリーの源泉
- ‐ 効率的市場仮説
- ‐ アノマリー獲得のための方法論 ― 時系列予測とクロスセクション予測
- ‐ 学術的に有名なアノマリー
- ・ オルタナティブ・データを活用したアノマリーとデータマイニングにより抽出したアノマリー
- ‐ 時系列予測 × テクニカル × ノンパラメトリック ― IDTW + k*NN
- ‐ インプライド・ボラティリティとの類似性
- ‐ クロスセクション予測 × オルタナティブ × パラメトリック ― 企業ブランド評価/企業理念
- ‐ 時系列予測 × オルタナティブ × パラメトリック ― 感情値/ダークネット
- ・ AIにより合成したアノマリー ― 「複雑さ」の必要性
- ‐ 時系列決定木
- ‐ 勾配ブースティング木
- ‐ 時系列勾配ブースティング木
- ‐ 深層学習 ― 組織構造になぞらえて理解すると直感的に把握しやすい
- ‐ ファクター抽出と相対魅力度算出
- ‐ 機械学習とクロスセクション予測
- ‐ 深層学習を用いた株式マルチファクター運用の実証分析
- 2. 総括 ― 運用現場での今後のアノマリーの活用と見通し
- ・ 展望 ― アノマリーの発見と活用によるその先には?
- ・ 今後のAIの活用が期待されるテーマ
- ‐ 深層学習の最先端
- ‐ GANの応用
- ‐ 層の連続化
- ‐ 幅の連続化 ― カーネル法
- ‐ ベイズ推論化 ― ガウス過程で表現するアプローチ
- ‐ 転移学習/事前学習
- ‐ AI(深層学習)の課題
- ‐ AIの解釈性、説明責任
- ‐ 深層学習の解釈性と解釈手法
- ‐ LRPとは何か? ― 回帰問題での妥当性の検証
- ‐ Deep Factor Model ― マルチファクター・モデルを深層学習によって非線形化
- ‐ 要因分解例
- ・ AIの進歩と資本市場における論点
- ‐ 世界の機械学習と人工知能分野の主戦場は?
- ‐ 資産運用へのAI活用の課題 ― AIが有効に利用されるためのポイント