「自動運転技術によって自動車産業はどう変容し、どのような新しいビジネスモデルが生まれるか」
必携の6テーマ最前線レポート
2017年5月~7月開催の好評セミナー「次世代自動車ビジネス研究会 シーズン1」の内容を漏れなく収録。内容の濃い講義はもちろん、講師と参加者の議論から、現在の自動運転技術が直面する課題や、新ビジネス創出に関心のあるビジネスパーソンの興味がどこにあるのかが浮き彫りになっています。
中長期計画や会議資料、取引先への企画書にデータを部分転載できる、未来予測ツールです。関連するレポートは、2,000を超える企業の経営企画・R&D・事業開発部門や大学・研究機関で活用いただいています。
『自動運転ビジネス』の特長
自動運転普及シナリオ
技術的な課題から、規制や生活者の受容性、新しいビジネスモデルの出現まで「自動運転開発に関わる不確実要因」を分析し、普及シナリオを議論する。
既存産業への影響
自動運転技術の普及により、自動車産業はその姿を根本から変革する必要に迫られる。また周辺産業にも広く影響を与える。自動運転がもたらす未来像を描く。
IoTと人工知能の最前線
自動運転の実用化には、IoTと人工知能が不可欠である。注目を集めるディープラーニングの最新動向と将来的な業界構造の変化をレポートする。
自動運転で変わるクルマづくり
用途によって車両の多様化が進み、様々な車種が登場すると予測される自動運転時代。少量多品種の製造技術や先端ビジネスモデルを学ぶ。
新たなモビリティビジネスの姿
自動運転で変わる保険と法規制
今後の自動運転の実用化で、自動車保険がどのように変わっていくか、法改正の動きはどのように進んでいくのか。その最前線を解説する。
目次
第1章
自動運転の普及予測と既存産業への影響
- (1-1)複数のシナリオで備える自動運転の未来~打ち手を惑わす重要な不確実要因に関する考察~
- Kyle M. Whitman, JD(法学博士)
Strategic Business Insights,Leader of Driverless Futures, Principal Consultant
- ■自動運転の開発に関わる不確実要因の分析
- ■自動運転の事業化に影響を及ぼす要因の整理
- ■重要な外的要因である人工知能の開発状況など
- (1-2)自動運転が創り出すビジネスエコシステムと最先端R&D
- 園田展人氏
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング ディレクター ジャパン イノベーション リーダー
- ■自動運転が創り出すビジネスエコシステム
- ■AI/IoT時代のビジネスデザイン&ディベロップメント
- ■自動運転の最先端R&Dなど
第2章
IoTと人工知能はクルマをどう変える
- (2-1)自動運転車の頭脳を席巻するNVIDIAの目指すもの
- 馬路徹氏
NVIDIA技術顧問
- ■人工知能(AI)の前にGPUコンピューティングありき
- ■自動運転用車載AIプロセッサTegra SoC
- ■自動運転用AIプラットフォームDrive PX2など
- (2-2)FPGAで自動運転用ディープラーニングを低消費電力化
- 水野秀導氏
ザイリンクス グローバルセールスアンドマーケット オートモーティブセグメント ビジネス シニア オートシステムアーキテクト
- ■FPGA(Field Programmable Gate Array)の概要
- ■FPGAを使ったディープラーニングの特徴
- ■FPGAを使ったディープラーニングを歩行者検出に応用など
第3章
自動運転で変わるクルマづくり
- (3-1)3Dプリンタが自動車ビジネス/カーデザインにもたらすインパクト~トヨタ、ホンダへの応用例を中心に~
- 横井康秀氏
カブク インダストリアルデザイナー
- ■ダイレクト デジタル マニュファクチャリング時代の到来
- ■事例紹介:TOYOTA"OPEN ROAD PROJECT"
- ■事例紹介:Honda"MC-Beta"
- (3-2)自動車産業へのEVベンチャーの参入
- 田中智久氏
GLM取締役
- ■日本で初めてEVスポーツカーでの認証取得
- ■EV=Exotic Vehicle
- ■自動車開発ソリューションのサードパーティー提供へなど
第4章
新たなモビリティビジネスの姿
- (4-1)パイオニアが語る、LiDAR開発と地図連携の狙いと最新状況
- 村松英治氏
パイオニア 自動運転事業開発部 技術研究部 部長
- ■自動運転技術への取り組み
- ■自動運転の事業開発で目指すゴール
- ■LiDAR技術開発の取り組みなど
- (4-2)自動運転プラットフォームのグローバル標準を目指す大学発ベンチャーの挑戦
- 加藤真平氏
東京大学大学院 情報理工学系研究科准教授
- ■自動運転のプラットフォームを提供
- ■ディープラーニングによる物体検出
- ■経路計画と軌道生成など
第5章
自動運転で変わる保険と法規制
- (5-1)自動運転時代の保険はこう変わる
- 野々山賢一氏
東京海上日動火災保険 個人商品業務部 次長 兼 自動車グループ 課長
- ■「自動運転」をめぐる保険の動向
- ■自動運転技術の進展に伴う保険料への影響
- ■テレマティクス技術の活用など
- (5-2)自動運転を巡る法整備の最新動向
- 中山幸二氏
明治大学法科大学院 専任教授
- ■技術開発の加速化と法的整備の開始
- ■自動車の運転と交通にかかる現行法の構造
- ■日本の法整備の検討状況など