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資本コスト ─ オリジナル・ケーススタディ

概要 Outline

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター「インベストメント・バンキング講座」資本コスト ─ オリジナル・ケーススタディ

基礎/半日(4h)

日時 2024年 6月17日(月) 13:00~17:00
プログラム
概要
 注目を集める一方で、とっつきにくいともいわれる資本コストについて、理論を深く理解し、それに伴い実務への応用力を高めることを目的とします。一般的なヒストリカル法に加え、インプライド法でのリスクプレミアム、各種個別ベータや業種ベータの使い方から、さらにサイズプレミアム、カントリープレミアムを使ったより高度な推定方法までの一通りを、ロジックとデータを用い、実証を踏まえながら詳しく説明していきます。計算ツールは専用ホームページ※より取得、復習にお使いいただけます。※https://costofcapital.jp/ 
 
講師 外尾 光法(元 大和アセットマネジメント クオンツ運用部長)
会場
  • ★夏季日程は「Zoom」によるオンライン受講、または早稲田大学本校26号館での対面受講のいずれかを選択していただきます。

早稲田大学26号館(大隈記念タワー) 7F
東京都新宿区早稲田鶴巻町516
受講料 32,000円(税込) ※ツール、データベンダー及びその関係者の方のお申し込みはご遠慮ください。
お問合せ先 wasedafmib@nikkeimm.co.jp
コンテンツ Contents

Session 1 資本コストとは何か 13:00~13:40(40分)

  • 1. コーポレートガバナンス・コード
    • ・ スチュワードシップ・コードとの関係
    • ・ 投資家と経営者それぞれの見方
  • 2. PBRとROEの関係からの示唆
    • ・ ROE8%基準を市場はどのように見ているか
    • ・ ヒストリカルとクロスセクションでの比較
    • ・ グローバルでの比較
  • 3. リスクと資本コスト
    • ・ 損失確率と標準偏差
    • ・ 投資家のリスク回避と市場センチメント
  • 4. DCFモデル
    • ・ リスクの対価としての要求リターン
    • ・ 企業価値評価の推定誤差要因

Session 2 マーケットリスクプレミアムの推定とCAPM 13:40~14:40(60分)

  • 1. マーケットリスクプレミアムは誰が決めるのか
  • 2. ヒストリカル法
    • ・ 株式市場の実績リターン考察
    • ・ 長期的な視野と直近の状況
    • ・ グローバルでの比較
  • 3. インプライド法
    • ・ 市場のコンセンサスから逆算したリスクプレミアム
    • ・ イーストンモデルによる市場と業種別のプレミアム
    • ・ インプライド法の種類と特徴
  • 4. CAPMが成り立つ世界で企業価値評価をすると何が起こるのだろうか
  • 5. 前提条件と現実の差に起因する注意点
  • 6. ハードルレートとCAPM
    • ・ 上場企業と非上場企業は異なるのか?
  • 7. ケーススタディ

Session 3 ベータを推定する 14:40~15:40(60分)

  • 1. 銘柄ヒストリカルベータ
    • ・ 不安定な指標
    • ・ いくつかの改良
    • ・ 情報ベンダーが提供するベータ
  • 2. 業種ヒストリカルベータ
    • ・ 業種の特性を示したベータ
  • 3. ファンダメンタルベータ
    • ・ ファンダメンタルベータとは何か
    • ・ ベータを決める要因~業種と財務指標
    • ・ Barraモデルと株主資本コスト推定に適したベータ推定モデル考察
  • 4. ベータでは捉えられないプレミアム
    • ・ サイズプレミアム/カントリープレミアム
  • 5. ケーススタディ
    • ・ ヒストリカル法による推定
    • ・ ファンダメンタル法とボトムアップ法による推定

Session 4 サイズプレミアム検討 15:40~16:10(30分)

  • 1. サイズプレミアムの存在を検証する
  • 2. Fama-Frenchモデル
  • 3. ボラティリティはサイズプレミアムの代替となるか
  • 4. インプライド法による推定
  • 5. 未上場企業の資本コスト
  • 6. ケーススタディ

Session 5 発展的な話題~海外企業の資本コストとカントリープレミアム 16:10~17:00(50分)

  • 1. 海外企業の資本コスト
    • ・ 海外企業の評価と通貨の関係
    • ・ キャッシュフロー通貨の変換
    • ・ スポットレート法とフォワードレート法
    • ・ 先進国の場合
    • ・ 新興国の場合
    • ・ 留意点
  • 2. 先進国の資本コスト推定
    • ・ ローカルCAPM
    • ・ サイズプレミアムの考え方
  • 3. 新興国の資本コスト推定
    • ・ リスクプレミアム修正
    • ・ 信用スプレッドによる補正
  • 4. データの取得と一貫性
    • ・ 信頼性の高いベンダーの利用
料金 Price

32,000円(税込)

早稲田大学FM&IB講座事務局(TEL.03-4232-7463/wasedafmib@nikkeimm.co.jp)の営業時間は、休日を除く月曜日~金曜日の10時~17時です。日程・講師・内容・時間割等は、都合により変更させていただく場合がございます。