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和光大学

導入事例 Case Study

「学生のための情報活用法」という授業で
テレコンの利用方法を説明しています

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附属梅根記念図書・情報館 図書・情報室 
室長 市村 省二 氏 
   小海 理恵 氏

導入しているサービス
  • 日経テレコン(教育機関向け)

 和光大学は1933年に成城学園から分かれ、父母や教師を中心とした有志によって東京・世田谷に建てられた和光学園を母体とし、1966年に創立された。現在は3学部7学科で構成されている。「専門性」と「総合性」との両立という開学以来引き継がれている基本的原則に従い、プロゼミやゼミなどの「少人数教育」の実施や「総合的知性」および「総合的教養」を重視している。

 自由を大切にしながら厳しく学問を探究し、大学を理想的な研究の場とすることを目指しており、学生の学習の自由意志を尊重するために「大幅な選択の自由」を認めるという制度を採っている。学生は他学部・他学科の授業科目も含め履修することが可能だという。

※ 2010年7月当時のインタビューのため現在は担当者、サービス内容に一部異なる点があります。

データベース導入のきっかけと目的についてお聞かせください

 日経テレコン(以下、テレコン)は、2005年から導入しています。当時、データベースの利用環境の向上や外国雑誌の価格高騰などの状況の中で、2005年から3ヵ年計画で、データベース、電子ジャーナルを他の同規模大学並みに整備しようということになり、その際にテレコンを含め10タイトルのデータベースを追加しました。

 テレコンの収録情報のなかでは、新聞記事情報、企業情報、人事情報を使っています。契約上、全学内どこからでもアクセス可能なため、全学的に利用していますが、とくに経済経営学部の学生や教員の利用が多いようです。また、就職活動ガイダンスでも役立つ情報源であることを紹介しています。

学生が利用可能な端末はどのような場所に置かれているのでしょうか

 図書・情報館内のメディアサロン(PC自習室)と情報検索コーナーが一番多く利用されている場所です。それ以外にメディア室と呼んでいるPC教室、研究室、各学科の資料室でも利用できます。貸出用のPCや持ち込みのPCも無線LAN経由で利用できます。さらに自宅からVPN接続で利用しているケースもあります。

 PCは、メディアサロンに50台、情報検索コーナーに6台、メディア室に280台くらい、そのほか研究室、学科資料室にもあります。貸出用のPCの70台を加えると、利用可能なものは全部で500台くらいあります。

ガイダンスや説明会は、どれくらいの頻度で開催していらっしゃるのでしょうか

 MMさんから講師に来て説明していただくのが年2回、それ以外に図書・情報館の職員が他のデータベースと一緒にテレコンを説明しているものが、全体で年間50回くらいあります。多くの学生はゼミや授業で受講しますが、そうした機会のない学生は「オリエンテーション・バイキング」という個別のガイダンスを受けてもらいます。就職活動準備コースのなかではテレコンを中心に図書・情報館でできること、探している情報が図書やデータベースで調べられるのかを説明しています。テレコンの存在を知ったあとは課題が出ると、それまで縮刷版で調べていた学生が、PCで検索するようになります。

 また、経済経営学部で「学生のための情報活用法」という授業を昨年から始めました。この授業は、1年生の早い段階から「調べる」ことと「書くこと」が身近にできるようにするカリキュラムの一環で新設され、教員と図書・情報館の職員が協力しながら進めています。図書の探し方や新聞記事の探し方というところでは、図書・情報館の職員が講師になって学生に教えます。テレコンを取り上げる回では、授業で課題を出して、記事検索だけではなく、他の新聞データベースと違いテレコンからは就職活動に役立つ企業情報や人事情報が検索できるということも理解してもらいます。資料の探し方から発表の仕方までを半年かけて学び、最後に調べたことをグループで発表します。実習型の調べたことを身につけていく授業になっています。

 学生がテレコンを知るきっかけとしては、ほかにも、レファレンスカウンターに縮刷版の探し方を聞きに来た学生にデータベースを説明すると、その学生が友達に知らせるという効果もあるようで、「パソコンで新聞記事が調べられると聞いたのですが。」と訪ねてくる学生がいます。1年生は館内見学の際に見た縮刷版の印象が強く残っているみたいで、先生に「新聞を調べてきなさい」と言われると、紙の新聞の方に行くようです。まずは、どんなかたちであれ、データベースの存在を知ってもらうことが必要だと感じています。

データベースや電子ジャーナルの最近の状況をお聞かせください

 導入している資料も電子媒体のものがここ5~6年で急激に増えています。外国雑誌が値上がりし、新規購読を増やすのが難しい中で、その分をデータベースでカバーしています。国内雑誌も冊子型の提供方式から、Web型の提供方式に移行しつつあります。

 限られた予算のなかで何を優先するかということを考えています。資料費は一定水準を確保しないといけないのですが、その一方でデータベースも重視していきたい。データベースは、学部学科構成や要望、利用の見込みなども考慮し、選定するようにしています。

学生がデータベースを利用する上で注意している点などはありますか

 最近の学生は検索することに慣れているので、データベースという存在を知れば自分で検索できるのですが、効率的に検索する方法を知らないので上手く検索できていないということがしばしばあります。例えば、先生から「経営について調べてきなさい」と言われると、学生は「経営」とだけしか入力しないこともあるので、言い換えたり、キーワードを追加して絞ったりすることなどを伝えています。グーグルと違って正確にキーワードを入れないとヒットしないなど、入力するキーワードについては丁寧に説明しています。

 データベースの存在自体を知らない学生は、すぐにグーグルなどに走ってしまう傾向があります。講習会ではそうした検索エンジンとデータベースの違いについてもかなり重視して説明しています。キーワードの選び方によって検索結果が異なってくることなども説明しています。「広く浅く」から、実践的なところまで教えています。

図書館の使命や役割の変化、その他トピック的なことをお聞かせください

 電子的リソースの比重が増し、インターネットが普及したので図書館に来館しなくても直接、情報を入手できるようになり、情報リテラシーを身につけさせる意味で図書館の役割が大きくなっていることを実感しています。学習支援の役割も大きくなっているように思います。少子化で大学に入ってきている学生の状況も昔とはだいぶ変わってきています。最近、「学士力」と言っていますが、社会の期待に応えられる一定の力を身につけさせて送り出していかねばならないと考えています。経済経営学部の授業のように教育にコミットしていく機会が昔より増えていると思います。

 昨年の夏に、「大学生活の一機能として位置づく滞在型図書館」を目指して図書館の3Fをリニューアルしました。以前は本が並んでいただけでしたが、今ではメディアサロンやプレゼンテーションルームが入り、飲食可能なスペースが設置され、くつろいで資料を閲覧できるラウンジ、オープンスペースでお喋りしながらグループで学習できるスペースも作りました。従来の図書館のイメージは1人で静かに勉強するところだったのですが、そうしたいろいろなニーズに対応した居心地のいい空間にして、長時間でも居られるようにハード面でも図書館の役割が大きく変わってきたのかと思っています。ここ数年、入館者も減少気味だったのですが、去年のリニューアル以来、増加に転じています。

プロフィール

大学名 和光大学
創立 1966年
所在地 東京都町田市金井町2160
学生数 約3400人
学部 現代人間学部、表現学部、経済経営学部
Webサイト http://www.wako.ac.jp/

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