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実践女子大学

導入事例 Case Study

大学2拠点化を控えデータベースの更なる活用
―成長を続ける図書館を目指します

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図書館事務部 石川 幸子 氏

導入しているサービス
  • 日経テレコン(教育機関向け)

 実践女子大学は、近代女子教育の先駆者であった下田歌子によって1899年に創設され、今年で113年を迎える。「品格高雅」にして「自立自営」しうる女性の育成を建学の精神とし、また、この教育理念を持つことを誇りとして、社会で活躍する多くの人材を世に送り出してきた。長い伝統により培ったすべての環境をかけて、女性を支援する大学であり、学生を大切にする大学である。教職員一同が学生の有意義な学業生活、学生生活を送るためにあらゆる支援や最大限の努力を行っているという。

日経テレコン(以下、テレコン)を従量契約からサイト契約に変えていただいた経緯などをお聞かせください

 テレコン自体は20年以上利用していますが、従量課金だけだった契約形態を、サイト契約まで広げたのは2009年4月からです。2004年に文学部と生活科学部に加えて、人間社会学部という社会学系の学部ができ、先生方からの利用希望が膨らんできたのが契機になりました。

 図書館としても従量課金で利用料がかさむよりも、学生自身が自由にアクセスし、テレコンに慣れ親しむことでスキルアップがはかれるのでよいと考えました。同時に、先生方にとっても便利になり、研究に役立てていただいています。

どういった場所で利用されていますか。授業での利用はいかがでしょう

 学内のパソコンであればどこからでも利用できるようにしています。研究室、図書館以外では情報ラウンジにパソコン120台があり、図書館外からも学生が検索しているのではないかと思います。図書館の中ですと約20台のパソコンからアクセス可能です。また、キャリアセンターでは企業情報の検索などに利用していると聞いています。

 授業の中で利用しているのは人間社会学部です。また、図書館学課程の授業では、各種データベースを実際に触らせて検索を体験させたりしています。講師は公立系の図書館に勤めているベテランの先生で、いろいろなデータベースの使い方を学生に体験させたいと仰っています。

利用者のためのサポートはどのようにして行っているのでしょうか

 利用指導は大きく二通りの方法で行っています。

 そのひとつは、各データベース会社様より講師を派遣していただいて開く講習会です。昨年度、テレコンでは「就職活動に役立つ!日経テレコンの使い方」と題して講習会を開催しました。これが大変好評で、春休み中にもかかわらず、学生約70名が参加しました。切り口を「就職」にした理由は、学生の最大関心事であることによって、まだテレコンを使ったことのない学生にもぜひ参加してほしい、という願いからでしたが、結果としてそれが奏功しました。

 講師の説明はとても丁寧でわかり易く、検索だけにとどまらない企業研究のための新聞記事の活用法までもお話ししていただき大変有り難かったです。私どもでは真似のできないレクチャーでした。終了後、講師の元に質問に行く学生が多くいたことからも学生の満足度の高さが窺われました。学生は良いきっかけさえつかめれば、自分から進んでデータベースを使うようになるということを実感しました。

 このように講師に来ていただけるのは年に1~2回ですが、教職員・院生向けにも開催し、図書館スタッフも積極的に受講してスキルアップを図っています。

 もうひとつの取り組みは、ゼミ単位のガイダンスです。新聞記事検索や論文検索を入れて文献収集法につなげます。また、例題によって調べ方を説明し、課題を与えてグループワークを行うというやり方で行うと、学生も熱心に取り組み効果を上げています。前期は先生方の申し出のあるゼミ単位でのガイダンスが中心、後期は図書館主催でデータベース関係のガイダンスを行います。ガイダンスは年間60回くらい開催しています。

 1年生に対しては、4年前から初年次教育科目「実践入門セミナー」が全学的に始まりました。その中で、図書館が1コマ、学科によっては2コマの授業を担当しています。

 この科目では、高校生活から大学生活へのスムーズな移行を支援し、そして4年間の学びに必要な知識やスキル、コミュニケーション能力等を身につけることを目標としています。多様な学生が大学に進学してくる近年、多くの大学で初年次教育の重要性が認識され、さまざまな取り組みが行われています。本学のように図書館や事務部門のスタッフが講義を担当する場合もあります。

 図書館が担当する授業では前半45分は図書館、図書館資料の有効な活用方法、資料検索のポイント等を教室で伝え、後半から図書館に移動し、講義で聞いた資料の所在や利用方法の確認、検索実習などを行っています。いわゆる図書館のオリエンテーションというわけではなく、辞書や事典を使っての調べ方、新聞記事など資料の使い方、レポート等の課題が出された時には、どういう取り組みをしたら良いのかという説明を全学科の1年生に対して行っています。

 今年が初年次教育の完成年度ですが、図書館の利用統計を見ると、この3年間の入館者数や貸出冊数などが右肩上がりになっています。初年次教育が効果をあげていることの表れだと思います。テレコンをはじめデータベースについてもできるだけ1年生から指導していきたいと考え、今年度は一部の学科にワークを取り入れました。効果のほどが楽しみです。

図書・雑誌の電子体への移行について進展度合いなどはいかがでしょう

 人間社会学部が設置された2004年を機に電子ジャーナルや電子ブックの導入が増えてきました。文学系と自然科学系の蔵書類に加えて社会学系の資料を幅広く収集するとなると、書架が足りない状態になります。しかし、学部増設、研究分野の拡大によりどうしても資料点数を増やしていく必要性から、外国ものを中心に電子ブック、電子ジャーナルを導入してきました。

 雑誌は、電子ジャーナルと冊子体の価格を比較して、冊子をやめて電子ジャーナルに切り替える場合もありますので、予算申請の時期に判断をしていきます。データベースについては、限られた予算内で調整し、新しいデータベースの契約を検討します。

その他トピック的なことがあれば、お聞かせください

 120周年記念事業の一環として2014年に一部の学部が渋谷に移転し、日野、渋谷の2拠点になります。両方のキャンパスの図書館に同じ資料を所蔵することはできませんので、そこでさらに電子化が進むと思います。学園としてはもともと渋谷が拠点だったので、そこから日野に移転してきて、再び人文社会系は渋谷に戻ることになります。また、人間社会学部では大学院が設置されたのに続いて、昨年度は現代社会学科という新学科を増設して2学科になりました。

 図書館としては、学園を取り巻く環境の変化、学習・教育・研究環境の変化を把握するとともに、出版業界の動向、特に電子書籍化への動きを察知し、データベースの更なる活用などを視野に入れ、全ての利用者が利用しやすいと感じる図書館を作り上げ、成長を続ける必要性を感じています。

プロフィール

大学名 実践女子大学
創立 1899年
所在地 東京都日野市大坂上4-1-1
学生数 約3800人
学部 文学部、生活科学部、人間社会学部
Webサイト http://www.jissen.ac.jp/

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