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田代 樹彦 氏の写真

NEEDS-FinancialQUESTの財務データを活用した
ディベート大会で他大学との交流を深める

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経営学部・経営学科 教授 田代 樹彦 氏

導入しているサービス
  • NEEDS-FinancialQUEST(教育機関向け)

 1926年(大正15年)に開設された名古屋高等理工科講習所を前身とし、1928年(昭和3年)名古屋高等理工科学校等をへて、1949年(昭和24年)に開学、2016年に開学90周年を迎える。2015年現在、8学部、11研究科からなる中部地区随一の総合大学である(但し、2016年4月より学部が9学部になる)。「穏健中正で実行力に富み、国家、社会の信頼に値する人材を育成する」を立学の精神とする。

まず、ご利用いただいているNEEDS-FinancialQUEST(以下、FQ)を導入された経緯をお聞かせください

 私が名城大学に着任した1999年頃は、DVDで提供されていた財務データを図書館で借りて利用しなければなりませんでした。その後オンラインで使えるFQを導入したことで、学生もより使いやすい環境になりました。本学ではIP認証でFQを使っているため、場所にとらわれずに利用できて、とても便利です。教員が研究目的で使用するだけでなく、多くの学生が企業の財務データを調べる時に利用しています。そして、私のゼミが参加している「愛知インターカレッジ企業分析ディベート大会」の資料作りでも学生たちがフル活用しています。

FQを活用し、複数の大学と連携して行っている「愛知インターカレッジ企業分析ディベート大会」について、詳しくお聞かせいただけますか

 他大学の教員と研究会等で顔を合わせた際に「学生同士の交流を通じて何か彼らの刺激になることをしたい」という話をきっかけに、このディベート大会を始め、すでに10年以上が経ちました。ディベートのテーマは、会計基準などの難しいものではなく、就職活動においても企業分析が必要になるし、学生にとってなじみやすいだろうという思いから、企業分析をテーマにしました。それによって、学生たちが生の財務データとじっくり向き合う機会となることも期待しました。当初は現在の3校ではなく、2つのゼミで行っていました。その後、現在の愛知学院大学のゼミと行うようになり、2013年から東海学園大学のゼミも参加し、3大学で活動しています。

 ディベート大会は、毎年12月頃に年1回開催しています。学生たちは5、6人ほどのチームを組み、好きな業種・企業を選んで分析します。大会には、各大学から5、6チームが参加します。ディベート大会では第三者にジャッジしてもらいます。2015年は参加チーム数が多かったので2会場に分かれてディベートを行いました。お互いに立論の報告、質疑応答をした後、作戦タイムを挟んで最終弁論、その後に審査結果発表となります。

年に1回のディベート大会に向けて、どのような分析をするのですか

 前期中にチーム組みや業種・企業の選択を行い、夏合宿や後期に分析を進めるのが毎年のスケジュールです。FQを使って財務データを調べる担当、企業の戦略や業界動向などを日経テレコンや新聞記事などを使って調べる担当など、チーム内で役割分担をして進めています。ディベート大会では、例えばA社とB社を分析対象とし、名城大学側はA社の方が優れた会社であると主張します。対戦相手は反対にB社の方が優れていると主張します。場合によっては、「A社が赤字を出しているのですが、どんな論理で主張をすればディベートで勝てるでしょうか」など学生たちが悩む場面もあります。そういう時には私からもヒントを出します。単に「優れている」といっても、その視点はいろいろとありますので、様々な角度から学生に考えてもらいたいと思っています。

 ディベートでは財務分析の正確さや妥当性や論理性などの観点から勝敗が決まります。学生たちは「勝ちたい」という思いで分析を積み重ね、資料を念入りにブラッシュアップしていきます。私のゼミは2、3年合同なので、先輩から分析手法を学んだり、前年の経験談を共有したりといったことが大会へのモチベーションにもつながっているようです。「去年は負けたので、今年は絶対に勝ちたい!」という学生もいて、意欲的に分析を進める姿が見られます。

ディベート大会写真

ディベート大会の今後の展開についてお聞かせください

 さらに大学数を増やして、多くの大学と交流できたらと考えています。今後の課題のひとつは、業界・企業の選択は学生の自主性に任せているため、どうしてもB to C企業に偏りがちになってしまう点です。今後はB to B企業同士を分析対象にしたディベートも行いたいですね。また、現在は第三者に依頼しているジャッジ役を学生が担当する試みも検討中です。学生同士でお互いに知見を深め合える機会になればという思いで、試行錯誤を繰り返しています。

 また、この合同ディベートは、3大学の学生交流という面でも役立っています。就職活動中に大会で知り合った他校生と出会い、情報共有することもあるようです。これからも学生同士で刺激を与え合い、知識や考え方の幅を広められるようなディベート大会を続けていきたいです。

ディベート大会の他に、FQはどんな場面で活用されていますか

 複数の教員が研究目的で使用するほか、学生たちは卒論の執筆でよく利用しています。また、就職活動における企業分析にも役立つデータベースなので、今後さらなる利用促進に取り組んでいきたいと思っています。私自身も2015年に第2版を出した共著『財務比率の読み方』で、FQのデータを使用しました。財務データをまとめてダウンロードして財務分析を行っています。私たちにとってはなくてはならないツールのひとつです。

 今後は使い方や活用法のセミナーなど、図書館と連携して行っていきたいと考えています。FQのようなデータベースは、使い方を覚えてしまえばとても便利なものです。その反面、各数値の定義を確認する作業を省いてしまったり、出てきた数値をうのみにしてしまったりといった、便利ゆえに、それに頼りすぎてしまうといった場面が生じることもあります。そのため学生たちには、財務データを有価証券報告書などの紙媒体からひとつひとつ抽出していく作業も基礎としてしっかり学んでもらった上で、データベースを活用するフェーズに入るよう指導しています。

名城大学 外観写真

FQに対して、何かご要望はありますか

 一部はすでに実装されていますが、中小企業・非上場企業の財務データの拡充を希望します。ものづくりが盛んな東海三県には、財務面でも技術面でも優れた中小企業が多数存在しますので、入手可能な限りで財務データを充実してもらえるとありがたいですね。学生の就職先選びにも活用が期待できます。また、FQの活用方法や使い方説明会などのセミナーを通して、学生たちを啓蒙する活動に引き続きご協力をいただきたいです。

第12回 愛知インターカレッジ企業分析ディベート大会

 2004年から始まった「愛知インターカレッジ企業分析ディベート大会」の第12回目が2015年12月13日(日)に開催されました。今年は、名城大学 田代ゼミ5チーム、愛知学院大学 中山ゼミ4チーム、東海学園大学 野口ゼミ5チーム、合計約90名の学生が参加しました。

 まず【スポーツ用品業界/名城大学「ミズノ」VS東海学園大学「アシックス」】のように、業界を代表する2社が、それぞれのチームに割り当てられます。各チームは、財務分析などデータを駆使し、自分たちに割り当てられた会社がもう一方の会社より優れているということを説明するための資料を作成します。その資料を使って当該企業の経営状況や将来性について、業界ごとに分かれディベート方式で議論します。「立論や最終弁論の分析」、「質疑応答の適切性」や「論理の一貫性」に加え、プレゼン技術や、時間配分なども審査対象となります。

 今大会では、名古屋外語大の眞鍋先生と日経メディアマーケティングから参加した1名の2名が審査員を担当し、それぞれの会場で審査を行いました。最後にそれぞれの大学からもっとも優れた報告を行った1チームを選出し、計3チームを表彰しました。

(日経MM情報活用塾メールマガジン5月号 2016年5月16日 更新)

プロフィール

大学名 名城大学
創立 1926年
所在地 愛知県名古屋市天白区塩釜口1-501
学生数 14,804人(2015年 5月現在)
学部 法学部、経営学部、経済学部、外国語学部、人間学部、都市情報学部、理工学部、農学部、薬学部
Webサイト http://www.meijo-u.ac.jp

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