日立金属株式会社
経営企画本部 コミュニケーション部 主任 吉原 正幸 氏
日立金属は2018年、「情報共有」を目的にそれまで広報部門が手作業で担当してきた新聞記事のクリッピングを「デジタル化」するため、「日経スマートクリップplus」を導入した。情報共有のスピードアップがもたらす働き方改革や業務効率化の効果について、経営企画本部コミュニケーション部 吉原正幸氏に話をうかがった。
一方、日立金属は「持続可能な社会を支える高機能材料会社」を目指している。自動車から航空機、エネルギーなどの産業インフラ、エレクトロニクスなどその事業範囲は広がり続けており、共有すべき情報も多岐に渡るようになってきた。「日立金属はそれぞれの部門が独立し、横のつながりが希薄な一面がありました。一方でクライアントが同じだったり、共通の課題があったりすることが増え、部門間の連携がますます重要になってきています」。
こうして情報共有の意義が時を追って高まるなか、2016年5月、日立金属では「イノベーティブで挑戦意欲の高い企業文化の創造」をめざす施策の1つとして「働き方改革」全社推進プロジェクトを立ち上げた。効率的な働き方を実現し、1人ひとりがより付加価値の高い仕事に集中できる環境づくりへの取り組みが重要な「経営課題」と位置付けられた。吉原氏はこの時、クリッピングのデジタル化という要望が出ると確信していたという。「デジタル化は以前から考えていましたが、経費がかかるため、踏み切れずにいたのです。結果、予想通り他部署からの要望があり、稟議を通すことができました」と振り返る。
導入前 | 導入後 | |
作業人数 | 4人 | 1人(交代制) |
作業時間 | 60時間/月(30~45分/日1人) | 2~3時間/月(5~10分/日1人) |
配信対象 | 日立金属、国内外グループ会社 | 部長クラス以上 国内外グループ会社社長 計500人 |
備考 | 印刷枚数3~4万枚/月 | 印刷権限は役員と広報部門のみ |
企業名 | 日立金属株式会社 |
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事業内容 | 金属材料、機能部材の製造と販売 |
代表者 | 代表執行役 執行役社長 佐藤 光司 |
本社所在地 | 東京都港区港南一丁目2番70号(品川シーズンテラス) |
資本金 | 26,284百万円(2019年3月末現在) |
従業員数 | 日立金属グループ連結 30,390名(2018年3月末現在) |
Webサイト | https://www.hitachi-metals.co.jp/ |