導入事例|デンカ|日経テレコン Knowledge Passport、日経テレコン

 デンカは、無機・有機の工業原料から土木建築材料、電子材料、医薬品に至るまで、多様な化成品を製造する総合化学メーカーである。2015年に創立100周年を迎え、同年10月「電気化学工業」から「デンカ」に社名を変更した。「電気化学」の枠を超えた事業の多角化に相応しく、グローバルに成長し続けるうえで海外でも呼びやすい新しい社名で、国内外の一層の認知向上を目指す。
 次の100年に向けて、デンカの"情報戦略"をサポートするのが、
日経テレコン Knowledge Passport(以下KP)」「日経テレコン」である。

国内外の特許情報をいち早く、的確に収集する

 化学メーカーはいわゆるモノづくり企業として、日本の基幹産業の一つに挙げられる。それだけに、自社の強みを形成するにはイノベーションによる製品開発が鍵となる。
 デンカは、1915年の創業以来、常に「資源から価値あるもの」を開発・生産し続け、これまでも多くの特許を取得している。

 しかし、特許を取得したからといって、すぐに製品化に結びつくわけではない。
「開発した技術が、すでに競合他社が先駆けて特許申請している場合があります。逆に、開発計画のある技術が、他社の特許を侵害していないか、他社のものに比べてどれくらい優位性があるかも大事なことです。これらの情報をいち早く、かつ正確に得られるか否かは、私たちモノづくり企業にとっては、死活問題になりかねません」と語るのは、知的財産部 小山裕史主査。

 収集する情報は特許情報にとどまらない。
「特許は取得するだけではだめで、いかに時代のニーズに合った製品に応用するかが問われます。そのためには、時代のニーズも見極めながら、開発を進めていく必要があります。弊社は、『環境』『エネルギー』『健康』『インフラ』という4つの分野に対し、研究開発を行っています。それだけに収集する情報も幅広くなります」。

日経各紙と業界専門紙を対象に、50テーマをクリッピング

 デンカでは、2006年から情報収集・共有ツールとして、KPを導入している。
 それまでの情報収集といえば、全国の開発・生産拠点が業界新聞などを定期購読していたにすぎない。
「果たして新聞をちゃんと読んでいるかどうかも分からない。ましてや各自で回し読みをしていては時間がかかりすぎてしまいます。私がイントラネットで流す情報も数が知れています」。

 もっと効率的に情報を取捨選択し、開発・生産、さらには営業拠点で共有化できる方法が必要だった。小山氏は社内のイントラネットに組み込むことで、全社員に毎朝情報共有することのできるKPを導入すべく社内へ働きかけた。KPなら、キーワードを設定すれば自動でクリッピングでき最新のニュースを共有することができる。記事の著作権に対応しているので、安心して新聞記事を利用できる。日頃、知的財産についての業務に携わっている小山氏にとっても、著作権の問題は人ごとではない。小山氏の熱意を受け、上司も導入に納得したという。



 現在、KPで設定している検索テーマは50にも上る。導入初期は10テーマほどだったが、研究開発の現場に好評で、研究者などから新しいテーマの要請が相次ぎ、年々増えていった。化学に関する専門的なテーマから、環境、エネルギー、グローバルな経済動向など幅広い。
 クリッピング媒体は、「日本経済新聞」、「日経産業新聞」、「日経MJ(流通新聞)」に加え、オプションで「日刊工業新聞」、業界紙として外せない「化学工業日報」だ。KPのオプションは、全国・専門紙約90紙、雑誌・WEBサイト約100媒体、英文ニュース約9,000種から選ぶことができる。
 導入後も小山氏の熱意は冷めることはない。年間のKPへのアクセスログを解析し、アクセス数の低いテーマを入れ替えるなど、情報の"質"と"鮮度"の向上を図っている。

新人教育にKPと日経テレコンを活用

 KPの利用促進には、テーマやキーワードのチューニングだけでなく、教育も欠かせない。
 デンカは、新人に対し、時間をかけ1年間じっくりと社内のあらゆることを教育する。そのなかで、情報収集についての教育は知的財産部が担う。
「新人には、まずKPで取得した記事に毎日目を通すことを習慣づけてほしいと考えています。われわれが注目するリアルな情報に数多く触れることが大切なのです。ただ、『見なさい』と義務付けるのではなく、『見に行く』習慣をつけさせるため、KPと日経テレコンについては、日経メディアマーケティングに依頼し、全国主要拠点で新人研修を実施しています。毎年講習内容については要望を出しています。2015年はASEAN諸国の経済環境など周辺情報の収集でした。全社で必要とする情報を収集するため、研修を通して、日経テレコンでは『検索のノウハウが必要になる』ことを実感してもらいます。まずは、KPで知的財産部が用意したクリッピングテーマを日々チェックする。KPでは追いきれない情報を、研修で学んだ検索ノウハウを活用し、日経テレコンで補うという流れを意識させるのが目的です」。

 デンカは「チャレンジ&オープンイノベーション」をスローガンに、グローバル競争に果敢にチャレンジしている。グローバル競争に打ち勝つためにも、的確な情報収集と共有化は欠かせない。そのための社内体制は、KPや日経テレコンをはじめとして、さまざまな形で構築している。
 「知的財産部としても、情報の収集・共有化については重要度の高い優先課題として取り組んでいます」と小山氏は繰り返し的確な情報収集の重要性を強調した。

(日経MM情報活用塾メールマガジン2月号 2016年2月8日 更新)



企業プロフィール

企業名デンカ株式会社
事業内容エラストマー・機能樹脂、インフラ・無機材料、電子・先端プロダクツ、生活・環境プロダクツ
代表者吉髙 紳介
本社所在地東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号
資本金369億9,843万6,962円(2015年3月31日現在)
従業員数連結5,309名 単体2,934名(2015年3月31日現在)
Webサイトhttp://www.denka.co.jp
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